80年代 急行きたぐに オロネフ10とオハネフ12の連結
大阪駅に停車中の急行「きたぐに」です。
(オロネフ10 2002(右)とオハネフ12 2018(左) 1981年春 大阪駅にて)
急行「きたぐに」は、B寝台車のオハネフ12×4両がA寝台車のオロネ10(またはオロネフ10)×1両をサンドイッチするような編成が組まれていました。
EF58=スユ+12系座席車×6+オハネフ12+オハネフ12+オロネ10+オハネフ12+オハネフ12
オロネ10は、20系寝台車のナロネ21を模して造られた車で、デッキ廻りや上段寝台用小窓の配列が違うくらいで、白線の無いナロネ21的な印象です。
オロネ10は屋根が深く、オハネフ12と屋根の深さを比べるのに、連結面を真横から撮ってみたものです。右側は、尾灯が取り付けられておりオロネフ10です。
どちらも便所が向かい合っていて、オハネフ12は汚物タンク付きでオロネフ10は自然落下式のトイレ流し管になってます。グレードの高いA寝台車が旧態の自然落下式の流し管になっていて、この辺のアンバランス感も妙でたまらないですねぇ。
サボ受けの取付位置はほぼ同じ高さですが、号車はオロネフ10の方がだいぶ上側に取り付けられてます。
ちょっと分かり辛いですが、雨樋の形状に違いがあります。オハネフ12は斜めに向いたラッパ型をしてます。
引退間近で、ボディからはだいぶ老朽感がただよってます。
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by takurika54 | 2012-09-22 09:48 | 80年代 客車 | Comments(2)
オハネフの屋根には薄いクーラーがついていますが、実態は薄いのではなく外に見えているのがこれだけで、室内には大きな出っ張りがあって直接冷気が吹き出していました...
いっぽうオロネのクーラーは床下で、風洞で導かれた冷気が天井から吹き出すカタチだったと思います。
結局、10系寝台車は見ることは出来たのですが、乗車することは叶わず、その後は一時鉄道趣味から遠ざかってたので、20系寝台車すら乗車したことがありません。
10系寝台車のB寝台は、幅も狭くて3段で、さぞ寝にくかったことでしょうね。新車登場時は非冷房だったことですし…。